経営をサポートするコンサルタント
コンサルティング会社で正社員として働いていた人が、独立してフリーランスのコンサルタントになるというケースは少なくありません。コンサルタントはフリーランスに多い職種ではありますが、会社員のやり方だけでは不足することも多いので、独立に向けて知識をつけておく必要があります。

コンサルタントの仕事
コンサルタントの主な仕事は、企業が抱える問題や課題の解決方法を提案することです。コンサルタントになるために特別な資格が必要になるわけではありませんが、問題の本質を見抜いて適切な対処方法を考える力がとても重要なので、経験なくしてすぐに身につく能力ではありません。コンサルタントの種類はとても多く、経営コンサルタントや戦略コンサルタントのような総合的なものもあれば、ITコンサルタントなどのように業界に特化したコンサルタントもあります。
経営や戦略系のコンサルタントになるためには、財務、人事、マーケティング、ITなど、経営に関わる全てのことに関する知識を備えている必要があります。把握しなければならない範囲はとても広く、企業の置かれている現状をよく分析して総合的な判断をしなければならないので、クライアントとの密なコミュニケーションをとりながら、現状を的確に理解できるよう調整する力も必要です。
一方で、ITコンサルタントのような職種の専門性に特化したコンサルタントの場合、そのジャンルについての豊富な知識を持っていることが基本になります。同じIT業界でもいろいろな種類があるので、ITコンサルタントの仕事を一概に表現することは難しく、どのようなことを求められるかは担当する企業によって様々ですが、知識だけでなく技術的な面でもサポートできるだけの能力を持ち合わせていないと、フリーランスのコンサルタントとして十分な仕事をするのは難しいでしょう。
仕事を安定させるためには
フリーランスのコンサルタントが受け取る報酬は比較的多く、いくつものクライアントを抱えなくても経営が成り立ってしまうこともあり、1社のみとの取引に留めてしまうケースがあります。しかし、その1社との契約がなくなれば、その時点から収入が全くなくなってしまうというリスクを抱えることになります。コンサルタントは信用が第一なので、見知らぬコンサルタントに仕事を任せてくれる企業をすぐに見つけるのは至難の技と言っても過言ではありません。コンサルタントに限らず、フリーランスは人脈で仕事を増やすことが多いので、普段から人脈作りに力を入れていないコンサルタントが1社クライアントを失うと致命的とも言える状況になりかねません。そこで、効率的に人脈を増やすために活用したいのがインターネットです。SNSで情報を収集、発信しながら積極的にコミュニケーションをとるよう心がけていけば、人脈は徐々に増えていくことでしょう。
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